最新の世論調査によると、英国の成人の過半数が、人工知能(AI)がもたらす雇用への影響について不安を抱いていることが明らかになった英国労働組合会議(TUC)が2,600人を対象に実施した調査では、51%がAIによる失業や労働条件の悪化を懸念しており、なかでも25~34歳の若年層ではその割合が62%に達しているこの結果は、BTやアマゾンなど企業が最近発表したAI関連の人員削減計画と呼応しており、労働組合は英国における技術導入において「抜本的な転換」を求める声を高めている
現在、英国の失業率は47%と4年ぶりの高水準となっているが、経済学者らは概ね、これがAI投資と直接的に関連しているわけではないとの見方を示しているTUCは、適切に管理されればAIは生産性や公共サービスの質を向上させ得ると強調し、新技術の導入に際しては政府に対し、労働者や労働組合の参加を確保するとともに、影響を受ける従業員への再訓練を実施するよう求めている調査では、回答者の50%がAIの活用に関する意思決定への参加を支持しており、反対はわずか17%にとどまった
さらに労働組合は、政府に対してAI研究開発への補助金交付に雇用保護条項を付帯すること、企業に対しては従業員の研修投資の拡充や賃金・待遇の改善、さらには取締役会への労働者の参画など、意思決定における権限の拡充を求めているTUCは、こうした措置が講じられなければ、AIが社会的不平等の拡大や労働条件の悪化を一層深刻化させるおそれがあると警告している同会議の副事務局長であるケイト・ベル氏は、「AIの変革的潜在力はその方向性次第であり、誤った使い方が行われれば、株主だけが利益を得て、労働者は犠牲になるだけだ」と指摘している