
日本のスマートフォン市場において、ソニーのXperiaシリーズは近年、シェアの縮小が続いていると指摘されてきました。しかし、最新の市場意識調査からは、興味深い回復の兆しが示されています。MMD研究所が発表した「2026年8月 スマートフォンOSシェア調査」によると、現時点で実際に使用されている機種としては依然として劣勢にありますが、「次に購入したい機種」という意向調査では、トップブランドに迫る勢いを見せています。
現在の主力機種をみると、状況は決して楽ではありません。調査は現在主に利用されているAndroidスマートフォンを対象としており、1位はシャープのAQUOSで25.9%、続いてグーグルのPixelが17.6%、3位はサムスンで14.1%となっています。ソニーのXperiaはこれらの主要ブランドに次ぐ4位にとどまっており、近年の日本国内におけるシェア低下を如実に反映しています。他社製品の台頭や製品ラインナップの変化などの要因により、Xperiaは既存の保有台数という面では相対的に不利な立場にあるのが現状です。
しかし、「今後どの機種を購入したいか」という質問では、状況は一転します。Androidユーザーの次回購入意向ランキングでは、ソニーXperiaが17.5%を獲得し、現用シェアで上位に位置するサムスンを逆転して3位に浮上しました。一方、1位のシャープAQUOSは26.3%、2位のグーグルPixelは21.4%で、Xperiaとの差も着実に縮まっており、すでにトップグループに迫っています。
この逆転現象は非常に興味深く、現在使用中の機種と購入意向という二つの指標の間で、ソニーXperiaの順位が顕著に上昇していることがわかります。現用シェアは過去数年の累積結果を示すものですが、購入意向はブランドの現在の魅力に対するユーザーのより直接的な評価といえます。Xperiaが意向調査でサムスンを抜き、シャープAQUOSやグーグルPixelに肉薄していることは、保有台数の減少に伴ってブランドの吸引力が同時に低下していないことを示しています。