
ニューラリンク社は、音声を用いずにコミュニケーションを可能にする脳インプラントデバイスの最新試験結果を公表しました。同社は、臨床試験参加者がこのデバイスを用いて、思考だけで妻に愛を伝える様子を収めた短い動画を公開しました。
この技術は、細い電極を直接脳に埋め込むN1ワイヤレスインプラントデバイスに基づいています。これらの電極は、発話意図に関連する脳活動を記録し、生成された信号をソフトウェアがテキストや音声に変換します。このデバイスは無作為な思考を捕捉するわけではなく、ユーザーはあらかじめ訓練された動作——たとえば、頭の中で短いフレーズを発しようとする——を行う必要があります。
デモでは、男性がコンピュータを通じて合成音声で妻に「愛してる」と伝えました。これはVOICEプロジェクトの一環であり、ニューラリンクチームは運動障害を持つ患者の言語機能回復の可能性を検証しています。
今年3月には、別の参加者であるケネス氏の事例も公表されました。ケネス氏は2024年に筋萎縮性側索硬化症と診断され、徐々に発話能力を失っていましたが、今年1月にN1の埋め込み手術を受け、本プロジェクトの2人目の参加者となりました。
ニューラリンクのデバイスは依然として実験段階にあり、商業利用の承認は得ていません。同社は、公開された動画が臨床試験参加者の体験を示したものであり、すべての患者にとっての最終的な結果を意味するものではないことを特に強調しています。