
米証券取引委員会に提出された規制文書によると、Circleは世界最大級の仮想通貨取引所であるバイナンスと提携契約を締結しました。その内容として、バイナンスはCircleに1億ドルを出資し、5年間の商業契約を締結。バイナンスは、新興市場を中心に、CircleのステーブルコインUSDCのバイナンスプラットフォーム上での利用拡大を支援します。
私募によるCircleの新株取得:
Circleは米ドル建てステーブルコインUSDCの発行体であり、米国上場企業でもあります。USDTなどの他のステーブルコインとは異なり、USDCは誕生当初からコンプライアンスを重視しており、これがCircleが上場に至った要因の一つです。しかし、現時点ではUSDCの規模はUSDTに比べて依然として小さいのが実情です。
今回の提携では、バイナンスがCircleが発行する新株を私募で引き受けました。バイナンスは1株あたり80.84ドルでA種普通株1,237,011株を取得しており、契約に基づき原則として2年間はこれらの株式を売却・譲渡またはヘッジすることはできませんが、一定の例外が設けられています。保有期間中、バイナンスは議決権を保持します。
USDCの普及促進と株式保有の連動:
バイナンスはプラットフォーム上でUSDCの普及促進および統合を担当し、CircleはUSDCの保有・利用に必要なインフラを提供します。また、CircleはUSDCの保有量に応じてバイナンスに対し月次報酬を支払う予定ですが、具体的な料率については公表されていません。
株式投資と普及促進の協力が同時に実施されることで、Circleは資金と取引所を通じた流通チャネルを獲得し、バイナンスはCircleの株式とUSDC保有量に連動した収入を得ることができます。契約期間は5年間とされ、両当事者は特定の条件下で契約を早期に終了できることが定められています。