
『ビジネス・インサイダー』の昨日の報道によると、医師向けにAI検索サービスを提供するOpenEvidenceが、短期間で相次いで2回の資金調達を完了した新たなAI分野の注目企業となった。関係者によれば同社は最近、複数の病院ネットワークおよびアンドリーセン・ホロウィッツから総額2億5,000万ドルの投資を受け、企業価値は150億ドルに上昇した。今年1月にはまだ120億ドルだった。
マイアミに本社を置き、2022年に設立されたOpenEvidenceの製品は、医療従事者の間で広く利用されている。報道によれば、米国の医師の3分の2以上が診断や治療に関する助言を得るために同社のサービスを利用しており、同社は自社のAI検索エンジンを「史上最も急速に成長した医師向けアプリ」と称している。過去1年間で調達した資金は累計10億ドルを超え、投資家にはThrive Capital、DST、GV、KPCB、セコイア・キャピタルが名を連ねており、エヌビディアも出資者に含まれている。
また関係者によれば、OpenEvidenceは会社売却も視野に入れており、その際には計算資源の使用権の譲渡も含まれる可能性があるという。反AIムードが高まり続け、データセンターの拡張が妨げられれば、将来的な計算能力の供給は逼迫する恐れがある。現時点で、既に買収に関心を示している候補者がいるかどうかは確認できず、同社が独立を維持する選択肢もある。潜在的な買収側にとって、OpenEvidenceはゼロからの医療市場参入を回避できるうえ、医師層の顧客基盤と機密性の高い医療情報の取り扱いに関する豊富な経験をすでに有している。
現在、OpenAIやAnthropicといったAI大手は医療分野への事業展開を加速させており、自社の基盤モデルを他製品に提供するとともに、自らも医療用ツールを開発している。OpenEvidenceは今週、Anthropicと提携を結び、これまでにもグーグルやマイクロソフトのAIツールと連携してきた。AI医療分野が熱を帯びるなか、「医師版ChatGPT」と呼ばれる同社の企業価値と今後の行方は、市場の注目を集めている。