ロイター通信によると、米連邦判事は現地時間月曜日、イーロン・マスク氏が率いる人工知能企業xAIが競合のOpenAIを相手に提起した訴訟を却下したxAIは、OpenAIが自社のチャットボット「Grok」に関連する営業秘密を不正に取得したと主張していたが、サンフランシスコ連邦地方裁判所のリタ・リン判事は、xAIがOpenAIが元エンジニアのリー・シェチェン氏に機密情報を漏洩させたことを示す証拠を提示できず、またOpenAIのエンジニアが何らかの機密情報に接触していたことも立証できないと指摘したリン判事は、本件を再審理できない旨の却下裁定を下し、今後も訴訟を継続しても意味がないと述べたなお、同判事は今年2月にも、類似の訴状の初期版を却下している
今回の判決は、マスク氏がOpenAIとの法廷闘争で4週間以内に受けた2度目の敗訴となる5月18日には、連邦陪審団が、マスク氏がOpenAIとサム・アルトマンを「慈善団体の資産の横領」で訴えた数百億ドル規模の訴えを却下しており、当該訴訟の請求額は最大1,500億ドルに上っていた今回の訴訟の核心は、リー・シェチェン氏がOpenAIに採用された際に提出した一回の業務報告書をめぐるものだった
xAIは、OpenAIがGrok 4の核心的な機密情報を狙っていると主張していたが、判事は、採用時に応募者に過去の勤務内容を尋ねることは業界の慣行であり、それをもって機密漏洩を誘発したと推認することはできないと指摘した一方、OpenAIは声明で、この訴訟を「マスク氏による執拗な嫌がらせ攻勢の一環にすぎない」と非難し、自社がxAIの営業秘密を取得した事実はないとしているさらに、xAIはリー・シェチェン氏に対して別途訴訟を提起しているが、同氏自身は一切の不正な機密漏洩を行っていないと否定している