アマゾンは、ロボットによる倉庫運用と人工知能技術を融合させた新たな店舗モデルを基盤に、小売大手のウォルマートに対し直接的な挑戦を仕掛けるため、「神戸計画」と呼ばれるオフラインスーパーマーケットの拡張戦略を極秘裏に進めている『ビジネスインサイダー』の報道によれば、第1弾の店舗は2027年にも正式オープンする見込みで、その内部運営は従来の大規模量販店とは大きく異なるものとなる
社内文書の情報によると、「神戸計画」の店舗面積は約22万5,500平方フィートで、外観はウォルマートの大型スーパーに似ているが、スペースの約半分が自動化されたフルフィルメントセンターとして設計されている店内にはスタッキング式の貨物コンテナ格納システムが導入され、屋根上からロボットが移動して商品をピックアップすることで高密度な倉庫運用を実現する品揃えは約25万アイテムに達するとみられ、これはウォルマートのほぼ2倍に相当する規模だこれらの店舗では、店頭での買い物に加え、店舗受け取りや宅配サービスも同時に提供され、バックエンドシステムはAIを活用して各店舗ごとに最適な品揃えをカスタマイズできるという
ただし、この高度に自動化されたシステムでも、大型商品の取り扱いや生鮮食品については依然として人手による作業が必要であり、生鮮品については店舗内で直接ピックアップする形態が残るさらにアマゾンは「Orbital」と名付けられたシステムの開発も進めており、常温・冷蔵・冷凍の各種商品を統一的に管理できるようになる予定で、今後2年以内の稼働が見込まれている
とはいえ、こうした高度な自動化施策にもかかわらず、大口注文や特殊サイズの商品の取り扱いにはなお人手を要するほか、生鮮食品については従来通り店舗内でのピックアップが求められる点も課題として残っているまた、アマゾンはこれまで実店舗小売分野において安定した成果を上げられておらず、過去に展開したFreshやGoといった小売店舗は期待される結果を出せず、2017年に137億ドルで買収したホールフーズについても、市場シェアの大幅な拡大には至っていない