近年、サイバー犯罪の規模は急速に拡大しており、これまでの推計では、2025年までに世界で発生する被害額が最大105兆ドルに達するとの見通しも示されていますこうした背景のもと、欧米の法執行機関による最近の共同作戦が大きな注目を集めています海外メディアの報道によれば、米国司法省と欧州刑事警察機構(Europol)が連携し、14カ国にまたがって運営されていた大規模なハッカー向け掲示板「LeakBase」を閉鎖しました同サイトは、英語圏で世界最大級のハッカー掲示板とされていました
当局の発表によると、今回の作戦は3月3日から4日にかけて実施され、ユトレヒトにある欧州刑事警察機構本部の統一的な指揮のもと進められました法執行機関はウェブサイトのページを差し押さえるとともに、現在その掲示板には「差し押さえのお知らせ」が掲示されていますさらに、ユーザー情報の大量押収にも踏み切り、利用者14万2千人、投稿数21万5千件に加え、信用情報やプライベートメッセージ、IPアドレス記録なども入手しましたなお、LeakBaseは公開型の英語プラットフォームとして、サイバー犯罪に用いられるツールや盗難アカウントの取引が活発に行われる場であり、そのサーバーには、数億件ものアカウント認証情報、クレジットカードおよびデビットカード番号、銀行口座情報、さらには多数の機密性の高い企業データや個人情報など、数々の重大なサイバー攻撃によって窃取されたデータが保存されていました
今回の摘発はオンライン上の活動にとどまりません法執行当局は同時に逮捕や住宅捜索、いわゆる「ノック・アンド・トーク」などの取り締まりも展開し、延べ100件の捜査を実施対象となったのは、同掲示板で最も活動的な37人のユーザーでしたこの共同作戦には、米国に加えて欧州刑事警察機構の加盟8カ国、さらにオーストラリア、カナダ、マレーシア、英国、コソボなど、幅広い国々が参加しています多国籍にわたる協調作戦は、世界中のサイバー犯罪者に対し明確な警告を発するとともに、サイバー犯罪のサプライチェーンに対する国際社会の取り組みが実質的な一歩を踏み出したことを示すものでもあります