世界企業の売上規模において、このほど歴史的な転換が起こったECおよびクラウドコンピューティングの巨人であるアマゾンが、初めて実店舗小売の王者ウォルマートを抜き、世界で最も収益規模の大きい企業となった最新の決算データによれば、1月31日までの12カ月間で、ウォルマートの売上高は7,132億ドルだったのに対し、アマゾンの2025会計年度の売上高は7,170億ドルに達し、僅差で逆転を果たしたこれにより、ウォルマートが『フォーチュン』500強で十数年にわたり首位を維持してきた長い歴史に終止符が打たれた
この画期的な転換の背景には、消費トレンドが実店舗からオンラインショッピングへと大きくシフトしたという深い変化があるアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスはかつてサム・ウォルトンの経営哲学を深く研究し、そのエッセンスを自らの成長戦略に取り入れてきた過去10年間、アマゾンの売上高の伸び率はウォルマートのほぼ10倍に達している現在、アマゾンは世界最大のオンライン小売業者として、月間の訪問者数は27億回に上る一方、ウォルマートは世界各地に展開する1万を超える実店舗によってオフライン小売のトップ座を堅持している両社の主要な収益源は依然として米国市場に根ざしている
注目すべきは、アマゾンが今回首位に立った要因が単なる小売事業だけではなく、クラウドコンピューティング部門AWSの圧倒的な貢献にある点だもしAWSの収益を除けば、アマゾンの売上高は5,880億ドルにまで落ち込むAI時代においてデータセンターは不可欠なインフラとなり、クラウド事業が企業のランキングを左右する重要な指標となっているとはいえ、売上規模での首位は、必ずしも資本市場における最高の評価とは直結しない現時点で世界で時価総額が最も高い企業は半導体大手NVIDIAで、約45兆ドルと、アマゾンやウォルマートを大きく上回っているベゾス自身の個人資産も会社の成長とともに増加しており、現在は約2,280億ドルで世界長者番付第4位に位置している
今回の順位変動は、『フォーチュン』500強における新たな首位の誕生を告げるものだ予定通りであれば、6月初めに発表される次期リストで、アマゾンは正式にウォルマートを抜いて首位に躍り出ることになり、数十年にわたって続いた“小売王”の座の継承に一章を添えることになるだろう