ブルームバーグが関係筋の情報に基づいて報じたところ、半導体大手のブロードコムは複数の金融機関と協議を進めており、人工知能向けチップの開発プロジェクトに充てるため、600億ドル超の債務ファイナンスを調達する計画だというこのプロジェクトはアンソロピックやその他のAI企業にも恩恵をもたらす見込みだ関係筋によれば、当該ファイナンス案は現在最終調整段階にあり、約300億ドル規模の劣後債による層別化を含むほか、さらに600億~700億ドル程度の優先担保債務についても一部保証を提供する予定だという現時点で議論されている規模からすると、全体の調達額は最大で1,000億ドルに達する可能性もある
主要テック企業がいずれもNVIDIAへの依存低減を目的に自社開発のチップを追求するなか、ブロードコムはグーグル親会社のアルファベットやメタなどに対し、カスタマイズされたチップの設計支援において重要な役割を果たしている今回の資金調達は、AI向けチップおよびデータセンター設備の販売拡大を図るための重要な一手であり、人工知能コンピューティング市場におけるNVIDIAの優位性に一層挑戦する狙いがあるなお、ブロードコムはすでにアンソロピックやオープンAIとチップ供給契約を締結しており、ブラックストーン・グループおよびアポロ・グローバル・マネジメントも本件ファイナンスへの参画に向けてブロードコムと協議を進めている三社は今年6月に「AI XPVプラットフォーム」に関する提携を結び、大規模な計算インフラ整備への資金支援を行っている
今回の資金調達は、特別目的事業体を通じた債務発行により実施される見込みで、取引構造はこれまでに実施された約350億ドル規模のファイナンス契約と類似しているすなわち、ブロードコムが債務に対して信用補完を行い、優先債務を投資適格格付けにすることで調達コストを引き下げる一方、投資家はカスタマイズされたAIチップを購入したうえで、それをアンソロピックにリースして利用させる形となるただし、現時点では新たなファイナンスはまだ協議段階にあり、最終的な規模や構成は変更される可能性があり、関連資金も段階的に調達される見通しだブロードコム、アンソロピック、アポロ、ブラックストーン各社はいずれもこれについてコメントを控えている